日韓国際結婚の手続きと必要書類の基本

日韓国際結婚の手続きと必要書類の基本のカバー画像

日韓の関係が深まり、結婚を考えはじめると、手続きやビザという現実的なテーマが出てきます。ここでは、まず知っておきたい全体像を整理します。ただし大前提として、必要書類・条件・審査期間は時期や個別の状況で変わるため、実際の準備は必ず公的機関・公式窓口の最新情報で確認してください。この記事は、細かな書類リストを暗記するためのものではなく、「だいたいこういう順番で進むんだな」と流れをつかむための読みものです。具体的なところは、必ずあとで公式に当たる——その距離感で読んでみてください。

最初にひとつ、安心材料を。国際結婚の手続きは「むずかしそう」と身構えがちですが、ばらばらに見える作業も、順番で並べると意外とシンプルです。大きく言えば、次の3ステップ。この記事も、この順番に沿って見ていきます。

  1. どこで暮らすかを決める
  2. 両国で結婚を成立させる
  3. 一緒に住むための在留資格を整える

出発点は「どちらの国で暮らすか」

手続きの方向性は、日本に住むのか、韓国に住むのか、あるいは行き来する暮らしにするのかで大きく変わります。住む国が、必要なビザ・在留資格・その後の生活をまとめて左右する、いちばん大きな分かれ道です。最初に書類を集めはじめるより前に、まずここを二人で話しておくと、あとの段取りがぐっと楽になります。

逆に言うと、ここがあいまいなまま書類だけ先に動かそうとすると、「集めたけれど結局使わなかった」という手戻りが起きやすい。結論を急ぐ必要はありませんが、「自分はどちらの暮らしをイメージしているか」「相手はどう考えているか」を早めに共有しておくと、すれ違いが小さくなります。仕事・家族・言葉といった現実を含めた住む国の考え方は、国際結婚と将来を考えるでもう少し広い視点からまとめています。

結婚の前にある「両家の顔合わせ」

手続きの話に入る前に、韓国では両家の顔合わせ(상견례・サンギョンレ)という大切なステップがあります。お互いの家族が正式に会って挨拶する場で、日本の「両家顔合わせ」に近いものです。国際結婚では、言葉や移動の都合で、オンラインを交えたり、何度かに分けたりすることもあります。

家族を大切にする文化のなかでは、この場が結婚に向けた一つの区切りになることもあります。形式ばって考えすぎる必要はありませんが、誰が・いつ・どんな雰囲気で会うのかを相手と先に話しておくと、当日あわてずにすみます。手土産や服装、呼び方など、細かいところは地域や家庭によってさまざまなので、これも「正解はひとつ」と決めつけず、相手やそのご家族に素直に聞いてしまうのがいちばん安心です。

ここで覚えておきたいのは、顔合わせは法的な手続きではなく、文化的・気持ちのうえでの節目だということ。だからこそ、書類の段取りとは別物として、ゆとりをもって向き合えると良いですね。なぜ家族との関わりがこれほど大切にされるのか、その背景は韓国人男性の恋愛観・本音でも触れています。

大まかな流れ——「結婚の成立」と「在留資格」の二段構え

国際結婚の手続きは、ざっくり言うと二つの段階に分かれます。ひとつは「両国で婚姻を成立させる」段階。もうひとつは「一緒に暮らすための在留資格を整える」段階です。この二つは目的も提出先も違うので、頭の中で分けて考えると整理しやすくなります。

婚姻の成立は、多くの場合、一方の国で結婚を成立させ、その証明をもう一方の国にも届け出る——という二段構えになります。たとえば片方の国で先に婚姻が成立したら、その公式な証明書を用意して、もう一方の国の窓口にも届け出る、というイメージです。どちらの国を「先」にするかで、必要な書類も、その後の順番も変わってきます。

そして在留資格は、どちらの国で一緒に暮らすかによって、整えるものが変わります。婚姻が成立していること自体が前提になる場面も多いので、「結婚の成立」と「在留資格」は、つながった一連の流れとしてとらえておくと良いでしょう。

ここでいちばん大切なのは、順番や必要書類を自己判断で固めないことです。同じ「日韓の結婚」でも、二人の国籍の組み合わせ、住む国、これまでの居住歴などによって、必要なものや手順が変わります。ネットで見た誰かのケースが、そのまま自分に当てはまるとは限りません。早い段階で公式窓口に相談し、自分たちのケースに沿った順番を確認する——これが遠回りを避ける近道です。

「どちらの国で先に進めるか」で順番が変わる

二段構えの流れの中でつまずきやすいのが、「どちらの国の手続きを先にやるか」という分岐です。先に動かす国によって、求められる書類も、その書類に必要な翻訳・認証も、そして全体の所要時間も変わってきます。

たとえば、最終的にどちらの国で暮らすか、二人が今どちらの国にいるか、といった事情で、無理のない順番は変わります。「友人はこの順番でうまくいった」という話が、自分にとってベストとは限りません。ここでも結論は同じで、最適な順番は自分のケースに即して公式窓口に確認するのがいちばん確実です。順番を一度決めて書類を集めはじめると、途中での組み替えは負担が大きいので、走り出す前に全体の段取りを描いておくことが、結果的にいちばん早く着地できる進め方になります。

書類は「翻訳・公的認証」が必要になることも

国をまたぐ手続きでは、戸籍や各種証明書などの書類に、翻訳公的な認証が求められる場面があります。日本語の書類をそのまま韓国の窓口に出せるとは限らず、その逆もしかり。何がどの形式で必要かは提出先によって異なり、書類の取り寄せや手配に、思った以上の時間がかかることも珍しくありません。

特に意識しておきたいのが、書類には有効期限が設けられている場合があること。早く準備しすぎても、提出のタイミングで「期限切れ」になってしまっては意味がありません。逆に、ぎりぎりに動きはじめて間に合わない、というのも避けたいところ。だからこそ、「何を・どの言語で・どこに・いつまでに出すのか」を一つずつ確認しながら進めるのが安心です。

必要な書類のリストは思い込みで揃えず、提出先の公式案内で確定させる——これが手戻りを防ぐいちばんのコツです。チェックリスト的なまとめ記事はあくまで目安にとどめ、最終的な「これで合っているか」は、必ず窓口に確認しましょう。

在留資格・ビザの方向性

住む国の見通しが立つと、必要なビザの方向性も見えてきます。よく名前が挙がる代表例は、次の2つです。

  • 韓国で暮らす場合 — 結婚移民ビザ「F-6」が代表的に挙げられます
  • 日本で暮らす場合 — 在留資格「日本人の配偶者等」が代表的に挙げられます

ただし、これらはあくまで方向性をつかむための代表例にすぎません。実際にどの資格に当てはまるか、申請にあたって何が必要か、審査にどれくらいかかるかは、時期や個別の状況で変わります。SNSやブログの体験談だけで「自分もこれで大丈夫」と判断せず、必ず公式の最新情報を確認してください。ビザや在留資格は、制度そのものが見直されることもある分野です。「去年はこうだった」が今も同じとは限らない、という前提で当たるのが安全です。

確認の鉄則——どこで確かめるか

手続きの情報は、出どころが何より大切です。古い体験談や、誰が書いたか分からないまとめではなく、次のような公的機関・公式窓口の案内を優先しましょう。

  • 日本側 — 出入国在留管理庁(法務省)、お住まいの市区町村の窓口
  • 韓国側 — 韓国の出入国・外国人政策本部(法務部)など
  • 在外公館 — 在韓国の日本大使館・総領事館、在日本の韓国大使館・領事館など

迷ったときの基本姿勢は、「自分のケースを、提出先に直接聞く」こと。窓口は、一般論ではなく、あなたの状況に合わせた案内をしてくれる存在です。体験談やこの記事のような読みものは、「こういう流れがあるんだな」と全体像をつかむ参考にとどめ、「最新かどうか」「自分のケースに当てはまるか」は、必ず公式窓口で確かめてください。情報が複数の場所で食い違っているときも、公式が言っていることを上に置く——この一点を守るだけで、不確かな情報に振り回されにくくなります。

問い合わせるときは、自分たちの状況をメモにまとめてからだと話が早く進みます。二人それぞれの国籍、いまどちらの国に住んでいるか、最終的にどちらで暮らす予定か、希望する時期——このあたりを整理しておくと、窓口も具体的な案内をしやすくなります。言葉に不安があるときは、通訳や、相手側の家族・友人に同席してもらう方法もあります。「全部を一人で完璧に」と気負わず、頼れるところは頼りながら進めていきましょう。

手続きと並行して考えたいこと

結婚の手続きは、ビザや書類だけで完結するものではありません。むしろ、その先の暮らしにまつわるテーマこそ、早めに話しておく価値があります。

たとえば、相手の国で暮らすなら言葉をどうするか。日常会話だけでなく、役所や病院など「手続きの言葉」に触れる場面も増えます。次に仕事。働き方をどう続ける・変えるのか、収入の見通しはどうか。そして家族との関わり。名節(설날・추석)や行事にどう参加するか、距離感をどう保つか——こうしたことは、書類が整ったあとに必ず現実になってきます。

これらは一度に決めなくて大丈夫です。手続きを進めながら、少しずつ二人で話していくと、生活の現実味がそろっていきます。「結婚=ゴール」ではなく、ここからの暮らしを一緒にデザインしていく、という気持ちで向き合えると良いですね。

スケジュール感——「余裕をもって、早めに」

最後に、時間の感覚について。日韓の手続きにどのくらいかかるかは、ケースや時期によって大きく変わるため、一概には言えません。だからこそ、具体的な日数を当てにして予定を組むより、余裕をもったスケジュールにしておくことをおすすめします。

時間が読みにくくなりやすいのは、たとえば次のような場面です。

  • 書類を取り寄せるのに時間がかかる(遠方の役所や本籍地など)
  • 翻訳・公的認証の手配に日数がかかる
  • 提出後の審査に一定の期間がかかる

これらが重なると、「思っていたより準備に時間がかかった」となりがちです。引っ越しや式の予定、ビザの都合などと連動させたいときは、逆算して、早めに公式窓口へ相談しておくと安心です。急ぎたい気持ちはあっても、焦って書類を不備のまま出すと、かえってやり直しで時間を失います。「早めに動いて、ゆっくり待てる状態をつくる」——これが、いちばん心穏やかに進めるコツです。

まとめ——全体像をつかんだら、あとは公式へ

手続きは複雑に見えても、「住む国を決める → 両国で結婚を成立させる → 在留資格を整える」という大きな流れで眺めれば、一つずつ整理できます。そして各ステップの「具体的にどうするか」は、必ず公式窓口で確認する——この記事で伝えたいのは、結局のところこの一点です。

この記事はあくまで全体像をつかむための読みものであり、実際の手続きは、必ず公的機関・公式窓口の最新情報に従ってください。焦らず、確かな情報をもとに、余裕をもって進めていきましょう。結婚のその先の暮らしについては国際結婚と将来を考える、家族や価値観の背景は韓国人男性の恋愛観・本音もあわせてどうぞ。

よくある質問

日韓国際結婚の手続きは、何から始めればいいですか?

まず「どちらの国で暮らすか」を考えるのが出発点です。住む国によって必要なビザや手続きの方向性が変わります。具体的な書類や条件は、必ず公的機関・公式窓口の最新情報で確認してください。

必要書類はこの記事のとおりに準備すれば大丈夫ですか?

いいえ。書類・条件・審査期間は時期や個別の状況で変わります。この記事は全体像を知るための読みもので、実際の準備は公的機関・公式窓口の案内に従ってください。

手続きにはどのくらい時間がかかりますか?

ケースや時期によって大きく変わるため、一概には言えません。書類の取り寄せや翻訳・認証に時間がかかることもあるので、余裕をもって、早めに公式窓口へ相談しておくと安心です。

参考・出典

  1. 外務省 公式サイトmofa.go.jp ・ 2026年7月1日閲覧
  2. 出入国在留管理庁 公式サイトisa.go.jp ・ 2026年7月1日閲覧

安心して、次の一歩へ

本人確認の仕組みがあり、連絡先が勝手に交換されることもありません。気になる点を確認してから、はじめられます。

サービス内容を確認する